神居古潭はパワースポットではありません

北海道旭川市の西にある神居町の神居古潭(カムイコタン)。
荒れた岩場に石狩川が流れる独特の風景。
周囲は大自然に囲まれ四季折々の美しい景色を見せる場所。

アイヌ語で「カムイ」は「神」、「コタン」は「集落」という意味となっています。
そのため、「カムイコタン」は「神の住む場所」という意味と解釈され、神居古潭は幸運を呼ぶパワースポットと言われていました。
ただ、実際の神居古潭は違います。
神居古潭に流れる石狩川は、ゴツゴツの岩場であることがはっきりわかります。
その独特の地形のため昔から自然災害や事故が多く、実際には災いの地と恐れられていました。
その石狩川の災いが『カムイコタン』という名前を生み出したのです。

「カムイコタン」の名の本当の意味

カムイコタン
神・村
舟が唯一の交通手段だった時代、両岸から奇岩怪石が迫る激流のこの地は、神(カムイ)に祈りを捧げて通らなければならない所でした。
アイヌ民族にとっては、大地も水も火も動植物すべてが神様を宿す存在でしたが、通行人を苦しめる難所だったことから、ここでのカムイは魔神(ニッネ・カムイ)を意味とする説も有力です。

北海道を代表する心霊スポットの一つ

アイヌ民族の時代からカムイコタンとして恐れられていたこの地では、事件事故が多発していました。
この場所には強い負のエネルギーが充満しており、その力に導かれ旭川市では、多くの災いが引き寄せられるように発生するのです。

自殺スポット

一部の人々からパワースポットと呼ばれるのとは裏腹に、自殺スポットとしても名高い神居古潭。
流れる石狩川の上にかかる橋、神居大橋があります。
そこから多くの自殺飛び込みがあり、その都度SNS等でも話題になります。
多くの負のエネルギーを引き寄せる場所。
遂には、殺人事件の舞台にもなってしまいました。


災いの絶えない地
神居古潭ストーンサークル遺跡


かつて、観光スポットとして整備されていた、神居古潭ストーンサークルがありました。
旭川市の調査の結果、このストーンサークルは縄文時代後期中頃の共同墓地であったことが分かりました。
災いの地と恐れられ、人が離れていきました。
人々に恐れられた結果、現在は整備されておらず、立ち入り禁止区域となっています。
神居古潭は、いろいろなパワーが入り混じり、パワーの調和が取れていないスポットでもあります。

列車事故

昭和7年(1932年)11月4日、神居古潭駅付近で走行中の貨物列車が岩盤崩落の落石に巻き込まれ脱線転覆し、石狩川に機関車が転落。
その事故により機関士2名が死亡しました。
「石狩川に転落した機関車は深い川底に沈み、いまだにその車両は残置されている」
とされているが、実際には数日後に引き上げられました。
転落した機関車はの車両番号は『49616』。
引き上げられた後には修復され、北海道内で使用されました。
1976年に廃車となる。
『49616』の廃車後は、静岡県榛原郡川根本町にある大井川鐵道に渡り、現在『49616』は大変貌した姿で千頭駅に展示されている。
列車の駅、神居古潭駅があった



神居古潭に展示されている蒸気機関車



『29638』 9600型キューロク
製造年 1913年 国鉄小倉工場で製造 NO.01

『C57-201』
製造年 1947年 三菱重工業三原で製造 NO.534

『D51-6』 デゴイチ
製造年 1936年 川崎車輛で製造
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