雄別炭鉱の小さなデパート 雄別購買会
雄別炭鉱の雄別炭山駅のすぐ横にあった、雄別炭鉱 雄別購買会跡。
雄別商事が運営していた購買所で、飲食店なども併設されていた小さなデパートだったようです。
屋上には『ローズ』というバーがあったと記録には残っています。

雄別購買は2007年に経済産業省の近代化遺産に認定されたようです。
雄別購買会とは何だったのか?
雄別購買会は日用品から高級品まで扱う、商店の集まりでした。
雄別購買では当時、日用品等は定価の2割引程度で購入できた様です。
また、高級商品も並んでおり、当時の炭鉱で働く人は金遣いが荒いため、高価な商品も売れていたようです。
今も残る雄別購買会の跡
雄別購買会の建物はまだ形が分かる状態で残っていますが、細かな部分から徐々に自然に飲み込まれていっています。
現在の建物内の2色塗り分けは当時からのもの。
当時から大きな内部空間には壁はなく、現在でいうとデパートの大きなスペースで行われる催事販売のように、区切られたスペースにテーブルが置かれ、いろいろなものが販売されていました。
当時はすぐ横に、共和会館があり、商事の奥側(西方向)の地区には指定商や郵便局、阿寒町役場の支所がありました。
雄別商事 雄別購買会の横に、雄別炭山駅の建物が並んでいました。
雄別の駅を降りた人々が集まる、駅前の商店街を形成していました。
雄別購買会

こちらの面は当時はただの壁面でした。


コンクリートは崩れている。
雄別購買会 建物内部


正面入口を入って右手のカウンターにヘルメットが並ぶ。

内部の壁も崩壊していっている。

天井に残る照明器具。
こんな照明一つで室内を照らしていたのだろうか?












室内の床に空いている穴。
何かの用途に作られたもの。


今にも壊れ落ちそうな木製階段。



雄別購買会 トイレ

今も形が残っている昔ながらの和式便座。
目の前で朽ち果てた汚れたトイレだけど、実際にこのトイレを利用した人はたくさんいるはず。
誰かの頭の中に、雄別購買での買い物の途中で足を運んだ思い出が刻まれている。

雄別購買会 建物裏



屋上スペースへと上がる階段は建物裏側に設置されています。
屋上
当時は屋上に小さな小屋が建てられ、バーが営業していました。
今は跡形もなく消え、木や草が伸び、屋上であるかどうかもわからない景色になっています。






雄別炭鉱 雄別購買会跡の詳細情報
所在地:北海道釧路市阿寒町雄別
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