道の駅南ふらの [北海道空知郡南富良野町]

独特な形状の道の駅南ふらの

まず目を引くのは、そのユニークな外観。
かなやま湖や空知川でのカヌー遊びが盛んな南富良野ならではのデザインです。
カヌーの軸先、つまり舳先をイメージしているのです。
これは単なる建物ではありません。
地域のアイデンティティを表現する、シンボル的な存在なのです。

そして館内に入ると、エントランスでお出迎えしてくれるのが、巨大な水槽。
空知川などに生息する、体長１メートルを超えることもある幻の魚「イトウ」やアメマスが悠々と泳いでいます。
その迫力ある姿は、まさに圧巻。
このイトウは、この地域では絶滅も危惧される貴重な存在。
水槽は単なる飾りではなく、南富良野の豊かな、そして守るべき自然環境を静かに伝えているようです。
訪れる人に、地域のユニークな生態系への関心を抱かせるきっかけにもなっています。
水槽の横には巨大なヒグマの剥製も展示されています。

森林展示コーナーもあります。
町の面積の実に9割を占めるという、南富良野の豊かな森林資源。
トドマツ、エゾマツ、ミズナラといった樹木の見本が展示され、この町の自然の豊かさを視覚的に学ぶことができます。

道の駅に生まれた複合施設

道の駅のすぐ隣には、楽しさ満載の複合商業施設が誕生しました。
アウトドア洋品店「モンベル」とレストラン「メープル」そのほか、屋外席のあるフードコート！

道内最大級！モンベル南富良野店

アウトドア好きにはたまらない、豊富な品揃えのアウトドア用品店「モンベル」。
その規模は道内最大級とも言われています。
店内には高さ8メートルものクライミングピナクルがあり、クライミング体験も可能です。
（週末祝日開催、有料、小学生以上対象）。
この大型モンベルストアの存在は、単なる買い物スポット以上の意味を持ちます。
南富良野町は、ラフティングやカヌー、キャンプ、冬にはスキーやワカサギ釣りなど、四季を通じて多彩なアクティビティが楽しめる場所。
町が目指す「北海道を代表するアウトドアアクティビティの一大拠点」という目標において、このモンベルストアは、訪れるアウトドア愛好家たちの拠点、まさにベースキャンプとしての役割を担っているのです。
道の駅が、地域のアウトドアの玄関口であることを強く印象付けています。

食の宝庫！レストラン＆フードコート

お腹が空いたら、美味しいものがたくさん待っています。
元ホテルシェフが腕を振るう洋食レストラン「レストランメープル」
地元食材をふんだんに使った料理が自慢です。
さらに、個性豊かな6つの店舗が集うフードコートも魅力。
旬の地場産食材とお餅をアレンジした「おもちカフェもちはもち屋」。
昼はテイクアウト、夜はバルになる「Ｃａｆｅよりみち」。
とんかつ専門の「かつさい」。
料理研究家・星澤幸子先生監修のおむすびと味噌汁が味わえる「ほしざわや故郷店」。
地元の鹿肉（エゾシカ）や野菜を使った料理が楽しめる「ビストロさっちゃん」。
お弁当や週末には日本酒も販売する「スヴァールバル」。
選択肢が豊富で、どれにしようか迷う！
特に、エゾシカ肉を使ったメニューは、この地域ならではの味覚。

隣接する人気のパン屋さん「なんぷ～香房森のパン屋」も見逃せません。
北海道産の素材を使った、約50種類ものパンが並びます。

施設の裏手には子供も大人も楽しめる！なんぷアドベンチャーパーク
2024年4月にオープンしたばかりの新しい公園、「なんぷアドベンチャーパーク」。
道の駅の東側に広がっています。
ここには、ちびっこ向けの遊具ゾーンと、小学生向けの遊具ゾーンがあり、小さなお子様連れのファミリーも安心して楽しめます。
さらに、ドッグランも併設されているので、愛犬と一緒に旅を楽しむ方にも嬉しいスポット。
※冬期間は積雪のため閉鎖

道の駅南ふらの de 車中泊

道の駅「南ふらの」は、その充実した設備とアクセスの良さから、車中泊の拠点としても大変便利です。
帯広と富良野を結ぶ国道38号線沿いに位置し、ドライブプランにも組み込みやすいロケーション。
道の駅の駐車場は普通車74台、大型車10台と十分なスペースが確保されています。
それだけではなく、道の駅の裏側には車中泊専用の駐車場もあります！
ただし、道の駅横にある24時間トイレからちょっと遠くなります。
無料Wi-Fiが利用できるのも嬉しいポイント。

入浴施設

道の駅から最も近い入浴施設は、「かなやま湖保養センター」です。
距離は約8kmほど、かなやま湖の湖畔に位置しています。
泉質は神経痛や筋肉痛、冷え性などに効能があるとされる単純温泉。
料金は大人500円、小学生250円、幼児100円とリーズナブルです。
かなやま湖畔にある、キャンプ場の利用者も多く利用する施設です。