
北海道は、なまら広くて自然が溢れる。

北海道の広大な大地。
どこまでも続くかのような直線道路。
そして息をのむほど美しい大自然。
ライダーにとって「聖地」とも称される北海道は、一度は走ってみたい憧れの場所ではないでしょうか。
バイクのエンジン音と共に風を切り、どこまでも広がる空の下を駆け抜ける爽快感。
頭を真っ白にして、絶景の中を走り抜ける。
邪魔をするものなんて何もない。
それは、車では味わえない、ライダーだけの特権です。
街を外れると、信号すらほとんどなく、ひたすらに走る快感。
気づいたら「2時間くらい、地面に足ついて無いわ」なんて事も多々ある。
特に北海道には、ただ走るだけでも心が震えるような「絶景ロード」が無数に存在します。
この記事では、そんな数あるルートの中から、バイクで走るからこそ感動が際立つ、選りすぐりの絶景ロードをご紹介します。

次の北海道ツーリング計画に、忘れられない感動を加えてみませんか?
さあ、ヘルメットを被り、感動の絶景ロードへ走り出す準備をしましょう!
ツーリングの聖地 北海道ツーリングで絶対に走るべき絶景ロードをリストアップしました。
※色のついた道を選択すると、動画リンクが開きます。
日本海オロロンライン

言うまでもなく北海道に来ればほぼ通る『日本海オロロンライン』。
オロロンラインと聞くと、なんか道北の日本海側の道のイメージがあるが、
実質オロロンラインは小樽市から稚内市まで約320kmも続く。
日本海の海沿いにひたすら走るこのルートは太陽が海の上に沈む。
夕陽を見るためのスポットも多く、夕暮れの時間に合わせて走るべき!

海沿いをひた走る爽快感。
日本海オロロンラインの一番の見どころは、日本最北端稚内市へと向かう天塩町から稚内市までの道道105号線。
約60kmの間、建物がほっとんど無く、信号も1箇所だけ。
北海道ならではの何も無い道を、頭空っぽにしてひたすら走り抜ける道。
日本海に沿って、どこまでも続くかのような直線道路。
視界を遮るものは何もない。
左手には雄大な日本海、右手には広大な原野。
この開放感こそ、オロロンラインの真骨頂。
潮風を感じながら、ただひたすらに続く道を走る。
日常を忘れさせてくれる、特別な時間が流れます。
途中には、車を停めて景色を眺められるスポットも点在。

北太平洋シーサイドライン
北海道東部、釧路と根室を結ぶ海岸線。
そこには、ライダーたちの心を掴んで離さない特別な道がある。
それが「北太平洋シーサイドライン」。

『北太平洋シーサイドライン』とは十勝の広尾町から根室市の納沙布岬まで続く全長321kmに及ぶ海岸線を走る道路の総称。
その中でも釧路町・厚岸町・浜中町の3町にまたがる海岸線沿いの道路を『岬と花の霧街道』と名付けられています。
釧路市から根室市の間は国道44号線を行くより、海岸沿いのこのルートを走りましょう!!
コレ絶対。
どこまでも続く断崖絶壁。
打ち寄せる太平洋の荒波。
視界を遮るものがない、開放感あふれる景色が広がります。
特に霧多布付近にある琵琶瀬展望台からの眺めは必見。
広大な湿原と太平洋を一望できる大パノラマ。
地球の雄大さを肌で感じられる瞬間です。
カーブを曲がるたびに現れる新しい景色に、きっと感動するはず。

北太平洋シーサイドラインは、貴重な野生動物たちの宝庫でもあります。
海岸線では、岩場でくつろぐアザラシの姿を見かけることも。
運が良ければ、愛らしいラッコに出会えるかもしれません。
空を見上げれば、オジロワシやタンチョウが優雅に舞う姿も。
自然の中に溶け込み、動物たちとの偶然の出会いを楽しむ。
そんな贅沢な時間が待っています。
釧路から根室までの海岸沿いが北海道らしい風景が広がり最高です!
このルートの見どころは『海と丘』。
正直なところ広尾〜釧路の間は海岸から距離が離れているので、走りながら海は見えないのでそんなに楽しくは無いです。
昆布刈石展望台:オフ車
北太平洋シーサイドラインのすぐ横に沿った短いダート道にある展望台。
そこまで距離は長く無いのですが、結構急な坂道が含まれるので、オフ車でなければ辛い箇所も。
あまり知名度のない展望台で、道の横に昆布刈石展望台って看板が立っているだけの場所なんだけれども、結構愛好者は多い。
崖と静かな海の絶景が広がる。
美幌峠
天空の絶景ロード、国道243号線を走る爽快なツーリングロード。
美しいカーブが続き運転する楽しさも味わえます。
その途中にあるのが美幌峠です。
標高525mの展望台から広がる景色はまさに「天下の絶景」。
阿寒摩周国立公園の雄大な自然を感じながら走る時間は最高。
ライダーにとって憧れの峠道です。
道東観光では外せない立ち寄りポイント。

目の前には日本最大のカルデラ湖屈斜路湖が広がります。
湖にぽっかり浮かぶ中島も印象的。
天気が良ければ遠く知床連山まで見渡せることも。
早朝には神秘的な雲海に出会えるかもしれません。
夜には満天の星空が広がる絶景スポットです。
北海道一の絶景が見える峠と言ってもいい美幌峠。
美幌町から南下していく方向に走るのが最高で、峠の一番高い山頂あたりから下りの方向に雄大な屈斜路湖の風景が現れる。
大自然を走り抜け峠の直後に湖の組み合わせが感動を生む。
静寂と広大な風景。
日没時間などの少し寂しくなる時間帯に行くのがオススメ。
かなりエモい。
三国峠
北海道最高峰!天空へと続く道。
三国峠は、北海道内の国道で最も標高が高い場所。
どこまでも続くかのような樹海の緑。
そして、その上を走る爽快感は格別です。
まるで空に向かって走っているような感覚を味わえます。
頂上付近にある駐車場からは、大雪山系の山々を一望。
北海道の雄大さを肌で感じられる、特別な場所なのです。

三国峠展望台からの眺めは、まさに絶景。十勝側が見所。
眼下に広がるのは、眼下に広がるどこまでも続く広大な樹海。
松見大橋が緑の中にアクセントを加えます。
季節ごとにその表情を変えるのも魅力。
夏は深い緑、秋には燃えるような紅葉が山々を彩ります。
運が良ければ、神秘的な雲海に出会えることも。
一度見たら忘れられない、感動の風景が待っています。
三国峠は北から南へ走るのがベスト!
三国峠展望台にポツンとあるカフェ、『三国峠Cafe』のソフトクリームのエスプレッソがまじで美味い!
大きな窓からは、樹海の大パノラマを一望。
まるで絵画のような景色を眺めながら、ゆっくりと過ごせます。
店内では、自家焙煎の本格コーヒーや、地元食材を使った軽食を楽しめます。
特にハンドドリップコーヒーは、ツーリングの疲れを癒してくれると評判。
絶景と共に味わうコーヒーは、格別な一杯です。

知床峠
知床峠は、標高738mに位置する絶景スポット。
羅臼岳の雄大な姿。
そして、オホーツク海に浮かぶ国後島の島影。
視界を遮るものがない、開放感あふれる景色が広がります。
まるで天空を走っているかのような爽快感。
展望台からの眺めは、まさに圧巻。

世界遺産、知床半島を縦断する知床峠。
冬季は完全通行止め。
当然、誰も住んでいない場所。
そこを支配するのは野生生物。
ヒグマ、エゾシカ、キタキツネ。
日本の果ての風景。



猿払村道エサヌカ線
北海道猿払村にある村道エサヌカ線。
その最大の特徴は、息をのむほどの直線道路。
約8kmにわたり、視界を遮るものがほとんどない。
まるで地平線に向かって道が伸びているかのよう。
この感覚は、実際に走ってみないと味わえません!!
北海道ツーリングといえば『エサヌカ線』
オホーツク海側の北の方、浜頓別町と猿払村の間の海沿いの道。

エサヌカ線は真っ平で広い。
道の両側に広がるのは、雄大な牧草地や湿地帯。
空の広さと大地の雄大さを全身で感じられる。
道路沿いには電柱も何も無い。
人工物が極端に少なく、自然そのものの風景が広がる。
季節ごとに変わる景色も魅力。
夏は緑の絨毯、秋は黄金色の草紅葉。
いつ訪れても、心に残る風景に出会えます。
ただし、時々現れるエゾシカの群れには要注意!
ひたすら続く道はオロロンラインの稚内のあたりにもありますが、エサヌカ線の特徴は真っ平がひたすら続く。
これほど純粋な風景の中を走れる道は、日本でも珍しい。
バイク駆け抜ければ、頭の中は空っぽ。
最高の爽快感。
写真映えも抜群でどこを切り取っても絵になる風景が広がっています。

ニセコパノラマライン〜倶知安市街

ニセコの標高の高い位置を走り抜けるルート。
蘭越町交流促進センター雪秩父や五色温泉旅館など、北海道を象徴する名湯も楽しめる。
積丹半島〜小樽市

夏場が最高の海沿いルート。
小樽市、余市町、古平町など味わいのある海沿いの小さな街を走り抜けるルート。
夏の海水浴シーズンは活気があって、走っているだけでテンションが上がる。
この辺りは海がとても綺麗で海水浴場も多い。
積丹半島はウニが有名。
海岸沿いには海の幸が楽しめるお食事処も多い。
洞爺湖一周

北海道を代表する湖の一つ洞爺湖。
洞爺湖は湖沿いの縁をぐるりと一周できる道がある。
1週36kmでちょうど良い距離。
ツーリングだけではなく、洞爺湖一周サイクリングも人気。
洞爺湖は道外からの観光客も多いが、道民の観光スポットでもある。
支笏湖

道央圏ライダーの代表的ツーリングスポットである支笏湖。
札幌市〜支笏湖に通じるラインが、かっ飛ばしライダーが非常に多いので注意が必要。
コーナーが多く楽しいルートではあるのですが、定期的に事故も発生する注意が必要なスポットですもあります。
札幌市〜支笏湖までのルートは人気があるが、そこから先の道はいまいち面白くは無い。
分岐して、千歳や苫小牧に向かうルートは退屈。
美笛峠方向は風景はいいものの、道中圏の主要道路のため交通量が多いのでバイクで走るのにはちょっと退屈。


白い道〜宗谷岬

日本最北端の宗谷岬のすぐ手前。
粉砕したホタテの貝殻を敷き詰めた白い道。
稚内市街地から宗谷岬へ向かうのであれば、白い道経由で宗谷岬へ。
白い道を走り抜けてから宗谷岬へ向かうと、宗谷岬の高台へ出ますよ。
天に続く道

知床半島の空へと向かう28kmの直線道路。
『天に続く道』と名付けられた直線道路の知床半島側の端から斜里市街へ向かっていく。
知床半島ウトロ側に行き来する際に立ち寄ると良い場所にあります。
ちなみに天に続く道の知床半島の逆側の小清水側は、マジで何も無い。
案内看板も何も無い。
なので、端まで行っても面白くは無い。
摩周湖第三展望台
道東の観光地として有名な摩周湖。
あえて、摩周湖第三展望台と記載します。
弟子屈市街から向かうと、第一展望台まで行って帰ってしまう場合が多々ある。
というか、第一展望台は観光時期には有料になるし。
第三展望台は売店とかは無いけど無料。
高台を走る摩周湖第三展望台へと向かう道は西方向に硫黄山を見下ろせる絶景ルート。

ナイタイ高原牧場
北海道十勝地方にある、酪農の街上士幌町。
ナイタイ高原牧場は日本一広い、総面積約1,700ha(東京ドーム358個分)の公共牧場。
日本一大きな牧場で放牧された牛を横目に走ると十勝平野を見渡せるナイタイ高原展望台に辿り着く。
もう景色が広大。
どこまでも続く緑の丘陵地帯。
その中を貫く一本道は、まるで空へと続いているかのよう。
展望台のすぐ下には売店、カフェが併設されたナイタイテラスがあります。
大きな窓が特徴のカフェスペース。
十勝の雄大な景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。
地元食材を使った軽食や、牧場ならではの濃厚なソフトクリームも人気。
頂上付近の標高は約800m。
そこから見渡す景色は、まさに天空の絶景。
眼下には広大な十勝平野。
遠くには日高山脈や大雪山の山々。
遮るものが何もない360度の大パノラマが広がります。

野付半島

知られざる観光スポットである『野付半島』。
生き物の王国で野生生物には気をつけろ!
海岸線では、愛らしいゴマフアザラシがひなたぼっこをしている姿を見かけることも。
とにかくエゾシカだらけ。

野付半島のハイライトは、立ち枯れた木々が作り出す幻想的な風景。
海水によって浸食されたミズナラの枯れ木群「ナラワラ」。
そして、トドマツが枯れ果てた「トドワラ」。
これらは、自然の力強さと儚さを同時に感じさせる、まさに自然のアート。
奇妙な森や野生生物の宝庫。
特に夕暮れ時は、息をのむほどの美しさです。
バイクを停めて、しばしこの世のものとは思えない景色に浸ってみませんか。
全長約26kmにも及ぶ砂嘴(さし)の上を走る道道950号線。
野付半島はそれほど横幅がなく右も左も海という、開放感抜群のシーサイドルートです。
道の終点近くにある「野付半島ネイチャーセンター」では、野付半島の自然について学べます。
レストランも併設されており、名物の「ジャンボホタテバーガー」や新鮮な海の幸を堪能できます。
野付半島に行くなら、ぜひ立ち寄りたいとういうか他に何もなのでとりあえず寄るスポット。
白鳥大橋

東日本最大の吊り橋。
『夜景の街・室蘭』だけあって、夜間のライトアップはとても綺麗。
白鳥大橋を渡るのもいいのですが、白鳥大橋を含めた周囲の工業地帯の夜景が素晴らしい。
室蘭の工業地帯と共に夜に走るのがベスト。
ただし白鳥大橋は自動車専用道路となるため、原付、原付二種、自転車は走行不可。

道北スーパー林道&函岳:オフ車
冒険心をくすぐるロングダート!
函岳へのアクセスは、加須美峠(かすみとうげ)からの林道がメインルート。
約25kmに及ぶ未舗装路が続きます。
走りごたえのある道は、まさに冒険。
結構深い砂利が急に出て来たりするので路面状況を確認しながら、マジで慎重に進みましょう。

山頂まで乗り物で行ける珍しい道北の山、函岳。
長いダートを走り抜けた先には、感動的な景色が広がります。
函岳山頂からは、遮るもののない360度の大パノラマ。
異世界感溢れる山頂からの景色。
両側の海、日本海側もオホーツク海側も見える。
タイミングが合えば、眼下に広がる雲海は、まるで天空にいるかのような気分にさせてくれます。
山頂には避難小屋とトイレがありますが、あとは気象用のレーダーがあるだけで何もありません。
函岳周辺は、人の手がほとんど入っていない広大な自然が魅力。
深い森、澄んだ空気、そして圧倒的な静寂。
日常の喧騒から解放され、自然と一体になる感覚を味わえます。
道中、キタキツネやエゾシカなどの野生動物に出会えるかもしれません。
豊かな自然を肌で感じられる、貴重な場所です。
山頂まで行くとなると、ダートが55km続くためオフ車でなければかなり辛い。
北海道ツーリングで函岳を目指す人も多い。
函岳への道のりは、決して楽では無いのです。
しかし、その先には苦労を忘れさせるほどの絶景と感動が待っています。
しっかりと準備をして、安全運転で、天空の絶景ツーリングを楽しんでください。
襟裳公園線
襟裳岬へ向かう道道34号線。
襟裳岬といえば風。とにかく横風に注意!
平坦で海の絶景が広がるルート。

パッチワークの路
広大な緩やかな丘と畑。
色々な昔のCM等で有名になった絶景が集まっている一帯。
『セブンスターの木』や『ケンとメリーの木』『マイルドセブンの丘』等。

十勝牧場 白樺並木
十勝地方音更町にある、十勝牧場。
十勝らしい風景の中に、ドラマや映画などで使われる、まっすぐ道に沿って伸びる白樺並木がある。
十勝牧場の施設内はほとんど一般開放されていないが、この並木道と最奥にある展望台は開放されている。
多くの人は敷地入ってすぐの白樺並木のフォトスポットで写真を撮って帰ってしまうが、せっかくなので十勝牧場展望台まで行ってみるべき。
ただ、敷地内はほぼ砂利道なので、オフロードバイク以外は慎重に走ろう。
当サイトの掲載画像使用に関して
当サイトの掲載画像は、フリー素材としてご使用いただけます。
詳細は以下ページよりご確認下さい。