

屈斜路湖畔の大人のための遊園地
かつて北海道川上郡弟子屈町の屈斜路湖畔には、『いなせレジャーランド』と呼ばれた大規模なレジャー複合施設がありました。
正式名称『いなせランド総合遊園地』。
関西の企業が運営する施設で、財政的な理由で2001年で閉業しました。
いなせレジャーランドは温泉施設、貸別荘、宴会場、遊園地、ゲームセンター、植物園、キャンプ場など、屈斜路湖畔の広大な風景と共に、都会で疲れた人々の息抜きのための施設が揃った場所でした。

自然に飲み込まれてゆく、いなせレジャーランドの風景
正面駐車場とトイレ
道道52号線沿いを行くと、屈斜路湖とは逆の方向にいなせレジャーランドの駐車場跡が目に入ります。
正面の駐車場の奥には、今は残っていませんがお土産と食べ物を販売していた建物がありました。
駐車場の片隅にトイレの跡が残る。
その奥に温泉施設だったいなせレジャーランド、ヘルスセンターが見えます。



入場券売り場
いなせレジャーランドの駐車場横に、入場券売り場の表示がある建物があります。


いなせレジャーランド ヘルスセンター (ジャングル風呂)
いなせレジャーランドの駐車場の奥に大きな三角屋根の建物、ヘルスセンターがあります。
いなせレジャーランド跡地の中に残る一番大きな建物です。
ヘルスセンターは温泉大浴場です。
いなせレジャーランドの名物である、ジャングル風呂がありました。
その他に、ヘルスセンターには食堂などが併設されていました。



自然に飲み込まれまさにジャングルと化した、いなせレジャーランドの名物であったジャングル風呂。
今はとにかく足元は野生生物の糞だらけになっています。
コロコロとした鹿の糞のほか、もっと大型のおそらくヒグマの糞が落ちていました。
野生動物が出入りできる大きな出入り口は見当たらないので、野生生物はどこから出入りしているのかが謎です。


ジャングル風呂は天井が半透明の素材のため、日が入ると暑くなります。
そのために、冬場は野生生物の家になっているのではないでしょうか?

ヘルスセンター 食堂

車庫・物置


原生花園



温室植物園
いなせレジャーランドの中央に位置する場所に、かなりの棟数の温室が並んでいます。
温泉熱を利用した、『温室礫耕栽培』が行われていた様です。
スイカ、キュウリ、トマトなどをはじめ、花や熱帯植物などが栽培され、販売もされていました。











展望台入り口

貸別荘
いなせレジャーランドの宿泊施設となっていた、貸別荘の区画。
センターハウスである鹿苑荘を中心に貸別荘の一画があります。
長屋状に繋がった小さな家が向かい合って2列に並んでいます。
当時は家の間は芝生となっており、宿泊者たちの憩いの場となっていた様です。
建物は崩壊が始まっており、完全に倒壊した建物、半壊の建物も多数あります。
火災で失われた様な一画もありました。
貸別荘区画の営業を終えた後は社員寮として使用していたらしく、現在建物内に多くの物が残っていますが、住み込んでいた社員のものだと思われます。















普通の家のような残置物が多い。




わざわざ郊外の遠いこんな場所に運ぶより、分別して捨てたほうが早いと思う。



鹿苑荘
いなせレジャーランド、貸別荘の一画の中心に位置する、鹿苑荘。
ここが貸別荘滞在者のセンターハウスのようです。
フロント、売店、大食堂 原始林、宴会場 丹頂の間、大広間がありました。






鹿苑荘内 大食堂 原始林
貸別荘の一画にある、食堂、『原始林』。
いなせレジャーランド内には多数の食堂があったようだが、この原始林は貸別荘滞在者向けの食堂だったのでしょう。
この近くに、自動販売機コーナーも設置されていました。


温水プール

いなせレジャーランドの詳細情報
所在地:北海道川上郡弟子屈町屈斜路
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