一生心に刻まれる世界

夕暮れと雲海
道北を代表する雲海の名所でもある函岳。
読み方は「はこだけ」。
道北の絶景スポット。





静寂に包まれる暗闇
誰もいない暗闇の中。
微かにある、野生生物の気配。


山の山頂であり、周囲を照らすものは何一つありません。
見下ろすと遥か遠くに光、街のあかり。

正直なところ、市街地からそこそこ離れた山頂。
そこまでたどり着く道は山道。
日が落ちると、何かあっても山を降りることは難しい。
深い闇と野生生物が牙をむく。
自分自身を生き物として再認識する時間。
函岳とは?

道北スーパー林道という35km続くダート。
その途中にある、加須美峠で分岐した道を10km行くと函岳山頂に到着する。
函岳は、自動車やバイクなどの乗り物で山頂まで行ける貴重な山。
オフロードバイクの聖地ともなっている。
標高1,129m。
年に数ヶ月しか行けない場所であり、例年6月〜10月頃まで。
それ以外の時期は通行止めとなる。
360度ぐるっと見渡せる山頂からは、天気が良ければ東にオホーツク海、西に日本海、南に大雪山連峰。
日本海に浮かぶ利尻富士も眺められます。







国土交通省 函岳レーダー雨雪量観測所

平成6年に函岳に開設された道北レーダー雨雪量計システム。
レーダー施設から電波を照射し、上空の雨や雪に当たって跳ね返ってくる量から降雨、降雪の位置や強さ、広がりを測定する施設。

函岳ヒュッテ (避難小屋)
山頂駐車場の片隅にある、函岳ヒュッテ。
休憩室とトイレがある施設。




函岳で車中泊をするにあたって
唯一ある施設はトイレのみ。
事前の準備が大切です。
日が落ちてからの移動は野生生物の出没があり、危険です。
周囲の案内看板には3時までには下山を開始するような案内があります。
夕方はエゾシカやヒグマが活発に活動する時間になります。
買い物は事前に済ませておく必要があります。
とにかく、山の山頂です!
山頂のため、風が強い場合や濃霧に包まれる場合が多々あります。
天気には注意が必要。
景色すら楽しめません。
最高の孤独感

基本的に、日が落ちると朝まで人は来ない場所です。
16時半に到着して、来た車は3台。
19時40分にキタキツネが1匹。
それ以外の時間は山頂に一人きり。

孤独に包まれますが、その雰囲気が極上。
最高の思い出になるかと思います。
チャンスがあれば、また行きたい場所。
函岳山頂への行き方
函岳山頂は2方向から行くことが出来ます。
西方向から函岳へ向かう美深側と東方向から函岳へ向かう枝幸、歌登側。
それが、道北スーパー林道 [町道美深歌登線]の両端になります。


ずっとダートなのでツルツルタイヤのバイク以外であれば問題なく到着できると思います。
クソ重い2駆のキャンピングカーで問題なく行けました。
西方向の美深側から向かうとダート区間は26.7km(加須美峠まで16.7km+函岳まで10km)で函岳山頂に到着。
東方向の枝幸、歌登側から向かうとダート区間は28.3km(加須美峠まで18.3km+函岳まで10km)。

道北スーパー林道 [町道美深歌登線]
町道美深歌登線、別名『道北スーパー林道』は美深から歌登にむかう山越のダート道。
ダート区間は35km。
美深側の道道680号線から道道120号線の枝幸と歌登の中間辺りへとつながる道。

函岳山頂に向かうには、途中の加須美峠にある分岐を曲がる。

函岳レーダー道 [町道加須美峠函岳線]
道北スーパー林道(町道美深歌登線)を走行していくと加須美峠で分岐する。
函岳山頂が終着地の一本道で、道北スーパー林道の分岐点から函岳山頂までは10kmある。



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