この記事にはリアルな現状を伝えるため、グロテスクな画像が含まれますので、苦手な方は閲覧を中止してください。

羽幌炭鉱 羽幌本坑

羽幌炭鉱は、3つの大きな区域に別れていました。
羽幌本坑、築別坑、上羽幌坑。
現在、築別坑と羽幌本坑の貯炭場が残っていますが、見た目はほとんど変わらないと思います。
消失した炭鉱街が、微かに残した形跡

現在その場所を訪れても、かつて大規模な炭鉱街があった様子は伺い知れない。
多くの木造建築は消失し、現在残るのはわずかな痕跡だけ。
消えゆく歴史の形跡に強く抵抗する、巨大な貯炭場の力強さ。




自然が包み込み、全ては自然に還る

外からの圧力によって、壁と柱が大きく湾曲している。
倒壊する日も、遠くはない。

過去の歴史を証明する、コカコーラの缶。
プルタブが取れるタイプの缶はいつの時代のものだろう。

床面には大量の鹿の糞。
ここはもう、人間のための場所ではない。
野生生物の生活空間。
そして、それを証明する痕跡。

朽ち果てた、鹿の亡骸。
抜け落ちた毛が、一面に広がり、大量のハエが飛ぶ。
鹿の死体は、熊も食べる。
持ち去ったのか、無くなっている箇所もある。
ここは羽幌町、羆事件で有名な三毛別のすぐ北。
貯炭場の目の前を流れるのは三毛別川。
熊がいて、『当たり前』の場所なのだ。
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