史跡・遺跡・廃墟

雄別炭鉱 職員倶楽部 [北海道釧路市阿寒町]

雄別炭鉱 職員倶楽部 史跡・遺跡・廃墟

贅沢の限りが尽くされた、職員達の遊び場

雄別炭鉱 職員倶楽部
当時の雄別炭鉱 職員クラブ

日本国内でトップクラスの出炭量を誇っていた雄別炭鉱
当然多額のお金がこの地に落ちました。
そんな状況の雄別炭鉱。
山の手地区にあった、『雄別御殿』とも呼ばれた木造の洋館。
雄別炭鉱 職員クラブは官庁からの来客者等の接待を行なっていた施設で、当時の贅沢の限りを尽くした、宿泊可能な高級料亭のような施設でした。
建物横にはテニスコートなども作られていました。

職員って何?

身分が物を言う時代だったので、階級的な意味合いもあったそうです。
当然の様に身分により差別的な扱いもあった様です。

デスクワーク中心のお偉いさんと事務系の運営側の人間が『職員』
それ以外の採掘の実務を行っている肉体労働者達が『鉱員』

鉱員の作業内容による分類もありました

鉱員にも細かな分類があった様で、直接採掘を行っている、掘進夫・採炭夫・仕繰夫が『直接夫』
それ以外の坑内の作業を行う行員が『間接夫』
坑内には入らず坑外で作業を行う鉱員が『坑外夫』

作業内容と、仕事を受け持っている場所、坑内と郊外とを組み合わせて分別されていて、
例えば、坑内の運搬夫は『内運』、郊外の運搬夫は『外運』
坑内の雑用職は『内雑』坑外の雑用職は『外雑』

崩壊寸前の歴史の証明者

雄別炭鉱 職員倶楽部倒壊
半分以上倒壊している雄別炭鉱 職員倶楽部
雄別炭鉱 職員倶楽部の裏側
建物として残っている部分は残りわずか。
完全倒壊も近そう。
雄別炭鉱 職員倶楽部 小便器
建物2階の男性用の小便器。外から丸見え。
雄別炭鉱 職員倶楽部
雄別炭鉱 職員倶楽部 瓦礫
瓦礫が何重にも重なり歩くのが危険
雄別炭鉱 職員倶楽部 基礎部分
職員倶楽部の横にある何かの建物の基礎
雄別炭鉱 職員倶楽部
周囲には別の倒壊した建物の跡
雄別炭鉱 職員倶楽部 建物の形跡
周囲には多くの建物の形跡だけが残る
雄別炭鉱 職員倶楽部 便所
職員倶楽部の建物とは別にある便所
雄別炭鉱 職員倶楽部  浴槽
便所の建物の中にある浴槽みたいな場所

崩壊が進む2022年秋

2022年秋に訪れた時の様子。
崩壊が徐々に進んでいる。

職員クラブ 2022年
また崩壊が進んだ職員クラブの建物。
今年の雪の重みに耐えられるのだろうか、、、
屋根がいつ落ちてもおかしくはない
かろうじて残っている最後の部屋。
すぐ裏手には、お酒の瓶が散乱していた。
さすが遊びの場。たくさん飲まれた様ですね、、、
ポートワインの瓶
キリンビールの瓶

雄別炭鉱 職員倶楽部への行き方

職員クラブは、雄別炭鉱の通行止めゲートのある位置から山側に入っていきます。
急坂を登った奥に建物があります。

雄別炭鉱 職員倶楽部の詳細情報

所在地:北海道釧路市阿寒町雄別

雄別炭鉱 職員倶楽部の周辺マップ

航空写真

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