夏は水位の上がった糠平湖に沈む幻の橋
北海道の十勝地方北部の上士幌町。
帯広市から旭川市に向かう時に使われる国道273号線沿いに糠平があります。
タウシュベツ川橋梁は、廃線になった旧国鉄士幌線の糠平湖上に架かっていた、列車用のコンクリート製のアーチ橋です。
タウシュベツ橋梁は崩落寸前
廃線になってからタウシュベツ川橋梁は放置され、徐々に崩壊を続けています。
現在はもう半壊状態で、数年以内に完全に倒壊すると言われている橋です。
湖に水没する橋
湖の水位の上がる夏場が近づくと、タウシュベツ川橋梁は糠平湖の下に姿を消します。
例年8〜10月頃には水面下に沈んでいます。
季節が冬に近づき糠平湖の水位が下がると、徐々に姿を現します。
ダムの水が少ない1月頃には凍結した湖面に完全な姿を現し、水位が上昇する6月頃から沈み始めます。
季節によって、その姿が消えることから、『幻の橋』と呼ばれています。
タウシュベツ川橋梁を見る方法
タウシュベツ展望台から見る
国道273号線沿いに、タウシュベツ展望台があります。
糠平の温泉街から、三国峠方向に約8km進んだあたりにあります。
国道脇の駐車帯から、徒歩で数分歩いた糠平湖の畔に展望台があります。
ただここからの風景は、糠平湖越しの風景でかなり遠くに見えます。
ガイドツアーで行く
『NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター』の様々なガイドツアーを利用してタウシュベツ川橋梁の近くまで行く事ができます。
年間を通して様々なツアーがあり、料金は大人一人4500円〜5000円で参加できます。
早朝からタウシュベツ川橋梁を訪れるツアーがあったり、冬季に凍った糠平湖の上を歩いてタウシュベツ川橋梁まで行くツアーもあります。
車で行く
通常は、国道273号線からタウシュベツ川橋梁付近までの、糠平三股林道は車両通行止めとなっています。この区間は、十勝西部森林管理署東大雪支署で手続きをし、ゲートの鍵を借りると車でタウシュベツ川橋梁まで行く事が可能です。
鍵の貸し出しは数量が決まっており、先着順で予約は不可です。
月曜日から金曜日(休日を除く)の8時30分~17時15分
現在は有料でタウシュベツ川橋梁へ向かう糠平三股林道のゲートの鍵の貸し出しが行われている様です。
1名2000円。WEB予約が必須。
鍵の受け取りは道の駅かみしほろ。
徒歩で行く
国道273号線からタウシュベツ川橋梁付近までの、糠平三股林道はゲートによって車両通行止めとなっています。
そのゲートから徒歩で、タウシュベツ川橋梁まで行くことは可能です。
ゲート付近に注意看板が多数立っていますが、熊が出没する地域になりますので、ヒグマ対策が必須になります。
距離は片道4キロ、往復で8キロほどありますので、それなりの準備をしてから向かう必要があります。
ヒグマは早朝と夕方に活動をしますので、その時間帯を避ける様な時間帯に行った方が良いと思います。
夕方付近に林道に入って、思った以上にタウシュベツ川橋梁までの時間がかかり、帰りは道が暗くなってしまいました。
国道273号線付近は携帯電話の電波があるのですが、林道はほぼ圏外になります。
熊ベルや熊スプレーを装備して入っていますが、一箇所熊の気配があった箇所があり焦りました。
『いらすとや』のフリー素材になってます!
タウシュベツ川橋梁は有名なフリー画像素材サイト『いらすとや』さんのフリー素材にもなっています!
すごいぞタウシュベツ川橋梁!
タウシュベツ川橋梁の詳細情報
所在地 | 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷 |
お問合せ先 | 上士幌町観光協会 01564-7-7272 |
鍵の貸出しに関して | 十勝西部森林管理署東大雪支署 01564-2-2141 |
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