
有珠山噴火の噴石が降り注いだとうやこ幼稚園。
2000年3月31日。
まだ北海道は雪がたくさん残る季節です。
北海道虻田郡洞爺湖町にある有珠山西山山麓火口が噴火。
火口から近かった、とうやこ幼稚園には大小の噴石が降り注ぎました。
近隣一帯の地面は隆起、陥没。
大小の岩が周囲に転がり、火山灰が堆積しました。
とうやこ幼稚園の付近には様々な施設がありました。
幼稚園に沿って走る旧国道230号線、わかさいも本舗泉工場、住宅も建っていました。
火口から近い地域は被災状況から修復は見限られそのままの状態で放置されました。
それらの放置された建物は、災害の跡としてそのまま保管されており、簡易的な通路が設置され見て回ることが可能となっています。
とうやこ幼稚園は4月の入園式を迎えるための準備が進む中で被災。
噴火は前もって予想できており、避難したため全員無事でした。
有珠山は予想通り噴火。
とうやこ幼稚園の時はその瞬間から止まりました。
人々の記憶に薄れゆくとうやこ幼稚園の面影。
噴火の脅威が過ぎ去った後に、徐々に忍び寄った大自然が、とうやこ幼稚園を飲み込もうとしています。
職員室

廃墟と化したとうやこ幼稚園の内部。

内部の崩壊は、噴火よりも長い歳月によるものだろう。
置き去りになった職員デスク。
大型レーザープリンターもあの日のまま。
用務員室

昭和の子供であれば誰でも知っているキャラクターのじゃじゃ丸。

天井には穴が空いている。


幼稚園玄関


入口横には背の低い園児用トイレ、壁もタイルも崩れ落ちている。

教室







壁の掲示物は逃げた日のそのまま。
体育館

天井には多くの穴が空く。
そこから雨が入り込み、程よい日光を浴びて床一面には植物がびっしりと育つ。

幼稚園用 送迎バス

朽ち果てる送迎バス。


アスレチック

大きな岩は空から降ってきたものなのか?
とうやこ幼稚園は噴火口からかなり近い。
このサイズが空から落ちてくると想像するとなかなか怖い。
屋外プール

プール内にも大きな岩が残る。
屋外



とうやこ幼稚園跡の詳細情報
所在地 | 北海道虻田郡洞爺湖町泉199 |
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