すごい場所に突如現れる、絶景露天風呂
硫黄山カムイリムセの湯は北海道の道東、弟子屈の観光名所『硫黄山の観光駐車場』とは反対側に湧き出ている温泉、野湯です。
人気のない森に入り、岩だらけの山を登っていくと突如現れます。
硫黄山温泉 カムイリムセの湯の歴史は長く、最初は昭和39年に発見されました。
ただ、場所が場所だけに、天災により浴槽が何度も消失しています。
現在の浴槽の場所は、当初の浴槽より上に移動されています。
過去に浴槽があった形跡は、今でも残っています。
野湯というと、自然の中に勝手に出ている温泉のイメージが強いのですが、北海道の野湯はきちんと歴史があり、その時代時代で有志の人々によって守られているものなのです。
神々と戯れる、極上の温泉
カムイリムセはアイヌ語で『カムイ』が『神様』、『リムセ』が『踊る』。
遠くに、天に舞う神々が見えるような絶景の神々しい温泉です。
眼下に広がる森、遠くには山々。
大自然の神様が入るような温泉です。
絶景の中浸かる温泉は最高としか言い表せません。
そして、湯に浸かりながら、改めて誰もが思うと思います。
「すごい所で温泉に入ってるな、、、」
泉質は硫黄泉
発掘当時の泉質は硫黄ミョウバン泉です。
硫黄山だけに硫黄は含まれています。
ここには硫黄の採掘場所がありました
硫黄山の観光駐車場がある側の風景と同じく、カムイリムセの湯がある裏側も同じように硫黄の塊が周囲に落ちています。
かつては硫黄の採掘が行われていた場所であり、その痕跡が今でも残っています。
山をのぼっていくと、採掘用の穴を支持するために使用していたと思われる木の柱が多数散乱しています。
お湯は高温です
基本的に、いつも温泉の噴出温度が高いです。
ホースから出る温泉は熱湯そのもの。
当然ですがお湯しか出ていません。
当然浴槽内のお湯も高温です。
湯温の調整が難しく、夏場などの気温が暖かい季節はホースを抜いて30分以上待たないと、入浴は難しいです。
20年前くらいの情報だと、お湯を冷ます水をポリタンクに入れて訪れていたようです。
硫黄山温泉 カムイリムセの湯の行き方
硫黄山カムイリムセの湯へは弟子屈町川湯駅付近から、山道を歩いて入って行きます。
周囲一体熊が多数目撃されている場所なので、熊対策が必要です。
実際に、訪問の四日前に熊が周辺で目撃されていました。
余談ですが、川湯ビジターセンターで周囲の熊の目撃情報が掲示されています。
そこから歩いてパーキングと反対側にある歩道に渡り、少し南下すると、右側に特に何の表示もない道があります。
そこから、山に向かいます。
人通りが全くない山道に入りますので、それなりの準備が必要です。
一人で行くにはそこそこ怖い場所です。
カムイリムセの湯への入口は国道391号線沿いにあります。
場所は川湯温泉駅から国道391号線に出て、南下すると左手に摩周湖へと繋がる道道52号線への道がある、T字の交差点があります。
そこをほんのわずか直進すると、すぐ直後に左側に国道に沿った小さなパーキングスペースがあります。
カムイリムセへの湯への道は車両通行止めのため、乗り物はそこに駐車します。
山道入り口から、北方向側。川湯の看板があります。右手がパーキングスペース。
途中分岐がありますが、ずっと直進です。
山の麓に、気象庁の観測器のようなものが建っています。
現役の設備です。
そのため、ここまでの道はこの観測機のメンテナンス用の車両が通行するので、道としては生きています。
そこまで来ると、右手に岩場が見えますので、そこを登って行きます。
足元には最大限の注意が必要です。
硫黄山温泉 カムイリムセの湯 詳細情報
所在地 | 北海道川上郡弟子屈町川湯 |
駐車場 | 国道351号船沿いの無料駐車帯から徒歩 |
入浴料 | 無料 |
脱衣場 | 無し |
浴槽 | 混浴浴槽1つ |
泉質 | 硫黄ミョウバン泉 |
到達難易度 | ★★★☆☆ 国道から、熊出没の可能性のある道を15分程度移動 |
推奨持ち物 | A スタンダードな持ち物 + B 野山や森に入る持ち物 |
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