近年、その自由度と手軽さから、日本国内で車中泊の人気が急速に高まっています。
ホテルや旅館に縛られることなく、自分のペースで旅を楽しめるこのスタイルは、アウトドア愛好家はもちろん、よりパーソナルで制約の少ない旅行を求める人々にとって魅力的な選択肢となっています。
そんな車中泊をさらに快適で充実したものにするために、厳選した100個のアイテムをご紹介します。
これさえあれば、初心者からベテランまで、誰もが車中泊を最大限に楽しめるようになるでしょう。
睡眠、食事、安全、快適性、収納など、あらゆる側面から役立つアイテムを集めました。
車中泊アイテムは防災アイテムとしてもかなり有効。
非常食も備えとして準備しておけば、そのまま車内で生活が可能。

コレは絶対!最低限必要なアイテム
睡眠マット
快適な睡眠は、車中泊の質を大きく左右する最も重要な要素の一つです。
多くの車種において、車のシートをフルフラットにしても、どうしても段差や凹凸が残ってしまいます。
そのまま寝転んでしまうと、体の特定の部分に負担がかかり、朝起きたときに体の痛みを感じることがあります。
そこで、睡眠マットは、これらの段差や凹凸を解消し、より平らで快適な寝床を提供するために不可欠なアイテムとなります。
睡眠マットには、様々な種類があります。
車中泊での使用する製品としてメジャーなのがキャンプ用品。
よく使われる折りたたみ式のマットは、厚みがあり、サイズ調整が可能なため使いやすく、価格も手頃です。
より本格的な寝心地を求めるなら、エアマットレスも選択肢の一つです。
空気の量を調整できるため、好みの硬さに調整でき、インフレーターマットと呼ばれる自動膨張式のタイプは、準備の手間が少なく便利です。
最近では、反発性が高く、しっかりとした寝心地が特徴のウレタンフォームを使用したマットや、通気性と耐久性に優れたエアファイバー素材のマットも登場しています。
マットを選ぶ際には、厚みが非常に重要です。
特に、シートの段差を気にせず快適に眠りたいのであれば、10cm以上の厚みがあるものが推奨されます。
厚みがあることで、地面からの冷気も遮断する効果も期待できます。
また、素材によって寝心地や通気性、耐久性が異なるため、自身の重視するポイントに合わせて選ぶと良いでしょう。
例えば、ウレタンフォームは通気性が良く、エアマットレスは軽量で持ち運びやすいというメリットがあります。
複数の情報源が厚手のマットレス(10cm以上)を推奨していることから、車中泊を行う人々にとって快適性が非常に重要な要素であり、質の高い睡眠が体験全体の満足度に大きく影響することがわかります.1 また、折りたたみ式、エアマットレス、自動膨張式など、様々な種類のマットレスが存在することは、車中泊用品の市場が多様なニーズや予算に対応していることを示唆しています.2 手動で空気を入れるタイプとバルブを開けるだけで自動で膨らむタイプがあるように、ユーザーは自身の重視する点(携帯性、準備の手軽さ、寝心地のカスタマイズ性など)に応じて最適なものを選ぶことができます.6
個人的には家庭用のベッド用のマットレスを使用。
睡眠環境は妥協するべきではありません。
寝袋(シュラフ)
車内は金属で覆われているため、外気温の影響を受けやすく、特に春秋や冬の車中泊では、寝袋(シュラフ)が必須となります。
寝袋は、体を暖かく包み込み、快適な睡眠をサポートするだけでなく、マットだけでは解消しきれないシートの凹凸をある程度カバーする効果も期待できます。
寝袋には、大きく分けてマミー型と封筒型の2種類があります。
マミー型は、体にフィットする形状で保温性が高く、特に寒い時期に適しています。
一方、封筒型は、ゆったりとした形状で布団に近い感覚で眠ることができ、比較的暖かい時期や寝返りを打ちたい方におすすめです。
寝袋を選ぶ際には、使用する季節や場所の最低気温に合わせて、適切な温度定格のものを選ぶことが重要です。
一般的に、使用する場所と季節の最低気温よりも5℃程度低い温度に対応した寝袋を選ぶと良いとされています。
NANGA、Coleman、Montbell、Snow Peakといった人気ブランドからは、様々な温度帯に対応した高性能な寝袋が販売されています。
例えば、NANGAのオーロラライトは軽量で防水透湿性に優れており、Montbellのダウンハガーは伸縮性があり快適な寝心地が特徴です。
冬には保温性の高いマミー型、夏には通気性の良い封筒型が推奨されることは、寝袋の機能性とユーザーのニーズが季節によって異なることを示しています。
寝袋の形状と保温性能の間には明確な関係があり、体に密着するマミー型は熱を逃しにくく、ゆったりとした封筒型は温度調整がしやすいという特性があります。この違いを理解することで、車中泊を行う季節や個人の好みに合わせた最適な寝袋選びが可能になります。
冬の車中泊での寝具の選び方は以下もご参照ください。
個人的に使用しているのは布団!
家庭用のベッド用のマットレスを使用。
睡眠環境は妥協するべきではありません!!
窓の目隠し
車中泊において、窓の目隠しはプライバシー保護、防犯対策、そして日差しを遮るという点で非常に重要な役割を果たします。
というか、窓の目隠しせずに車中泊するのは可能だけど無理じゃないか?
人気のない場所や夜間に車内で過ごす際には、外からの視線を遮断することで安心して過ごすことができます。
また、朝日の眩しさで眠りを妨げられるのを防ぐ効果もあります。
窓の目隠しには、車種専用設計のものと汎用品があります。
車種専用設計のものは、窓の形状にぴったりとフィットするため、隙間ができにくく、遮光性や断熱性に優れています。
基本的には車種専用設計一択。
汎用品は様々な車種に対応できるメリットがありますが、サイズが合わない場合や、隙間ができてしまう可能性があります。
素材も重要で、遮光性の高いものや、断熱効果のあるものを選ぶことで、車内の温度上昇を抑えたり、冬場の寒さを軽減したりすることができます。
取り付け方法も様々で、吸盤式やマグネット式のもの、カーテンレールを取り付けて使用するものなどがあります。
個人的には吸盤式は絶対にオススメしません!!!
最近では、より簡単に取り付けられるマグネット式のサンシェードも人気を集めています。
プライバシー保護と温度管理という2つの機能が窓の目隠しに求められていることは、車中泊の快適性を高める上で両方が不可欠であることを示しています。
外からの視線を遮ることで安心して車内で過ごせるだけでなく、断熱効果によって車内の温度を適切に保つことは、特に夏の暑さや冬の寒さをしのぐ上で非常に重要です。
カーテンは風を通すことができるという利点がある一方、シェードは冷気を遮断するのに優れているため、状況に応じて使い分ける、あるいは併用するという方法も考えられます。
カテゴリ別!車中泊であると便利なアイテム一覧
上記で紹介した「三種の神器」に加えて、さらに車中泊を快適で便利なものにするためのアイテムを、カテゴリ別に100個ご紹介します。
必要最低限がベスト。
睡眠の質を高める
- 枕・クッション系
- エア枕: コンパクトに収納でき、好みの高さに調整可能。
- クッション枕: 自宅の枕に近い寝心地で、滑りにくい。
- 抱き枕: より快適な寝姿勢をサポート。
- フットレスト: 足を伸ばしてリラックスできる。
- ネックピロー: 首の負担を軽減し、快適な睡眠をサポート。
- 気温対策
- ブランケット: 保温だけでなく、シートの段差解消にも役立つ。
- タオルケット: 夏場の寝具として、またシーツ代わりにも。
- 冷感敷きパッド: 夏場の暑さ対策に。
- 湯たんぽ: 冬場の寒さ対策に、充電式が便利。
- 電気毛布: ポータブル電源と組み合わせて冬の寒さを凌ぐ。
- 睡眠環境の向上
- 加湿器(車載用): 乾燥を防ぎ、喉のケアに。
- アロマディフューザー(車載用): リラックス効果のある香りで安眠を誘う。
- アイマスク: 外の光を遮断し、睡眠をサポート。
- 耳栓: 周囲の騒音を軽減し、安眠を促進。
- ノイズキャンセリングイヤホン: 周囲の騒音を遮断し、静かな睡眠環境を作る。
個人的に必須なのは電気毛布。
夏場でも夜冷える場合もあるし、夏以外は結構使う。
枕に関しては家庭用の普通の枕を使用。
車内を快適にする
- サイド用サンシェード: 横からの日差しや視線を遮る。
- リア用サンシェード: 後ろからの日差しを遮る。
- 換気扇(ソーラータイプ): 車内の換気に。
- 扇風機(USB駆動・電池式): 車内の温度調整に。
- サーキュレーター: 空気を循環させ、温度を均一に。
- ポータブルクーラー: 夏場の暑さ対策に。
- 網戸(窓用): 換気しつつ虫の侵入を防ぐ。
- 目隠しカーテン(前後席間仕切りなど): プライバシー保護や断熱に。
- ルームミラー(ワイドタイプ): 後方視界を広げる。
- ティッシュケース: 車内を整理整頓。
- 車内用ゴミ箱: 車内を清潔に保つ。
- 芳香剤・消臭剤: 車内の匂い対策。
- ハンガー(車載用): 衣類を掛けて収納。
- 傘立て(車載用): 濡れた傘の収納に。
- ドリンクホルダー: 飲み物を安定して置く。
- タブレットホルダー: 動画視聴などに便利。
- スマホホルダー: ナビや情報収集に。
- 車載用Wi-Fiルーター: インターネット環境を整備。
- FMトランスミッター: スマホの音楽などを車のスピーカーで聴く。
- カーフィルム: 紫外線カットやプライバシー保護に。
- シートカバー: シートの汚れ防止や快適性向上。
- ハンドルカバー: グリップ感向上やドレスアップ。
- フロアマット: 車内を清潔に保つ。
- サンバイザーポケット: 小物収納に。
- サングラスホルダー: サングラスの収納に便利。
食事を快適にする
- 調理器具
- カセットコンロ: 車内で手軽に調理が可能。
- キャンプ用バーナー:カセットコンロよりも小型。大きな鍋を使わないならキャンプ用が便利。
- ガスボンベ : カセットコンロ用の燃料。
- クッカーセット: 鍋やフライパンなど、調理に必要な道具一式。
- まな板: 食材を切る際に。
- 包丁: 調理に必要なナイフ。
- 食器: 基本的に使い捨てができる紙皿が便利。繰り返し使える食器は、使用後の皿洗いが困難。ラップをかけて使ったり、ウェットティッシュなどで拭き取る必要が出てくる。
- カトラリー: スプーン、フォーク、箸など。
- 食材の保冷用品
- クーラーボックス(ハードタイプ): 食材や飲み物を保冷。
- ソフトクーラー: 持ち運びやすく、使わないときはコンパクトに。
- ポータブル冷蔵庫: より長期間、食材を低温保存。
- ウォータージャグ: 飲料水や調理用水を確保。
- 折りたたみテーブル: 食事や作業スペースとして。
- 折りたたみ椅子: 車外での食事などに。
- ラップ・アルミホイル: 食材の保存や調理に。
- 保存容器: 残った食材などを保存。
- ウェットティッシュ: 手やテーブルを拭く。
- キッチンペーパー: 汚れを拭いたり、油を切ったり。
- ゴミ袋: ゴミをまとめておく。
- 栓抜き・缶切り: 飲料や缶詰を開ける。
- シェラカップ: 飲み物やスープなどに。
- コーヒーメーカー(ポータブル): 車内で本格的なコーヒーを。
- 電気ケトル(ポータブル): お湯を沸かすのに便利。
- 飯盒: 米を炊く。
- バーベキューコンロ(小型): 車外でバーベキューを楽しむ。
- 使い捨てコンロ:100均一やホームセンターで売っている300円くらいの使い捨てが便利。
- 炭・着火剤: バーベキュー用。
安全・安心を確保する
- ポータブル電源: 各種電子機器への給電。
- LEDランタン: 車内の照明。
- ヘッドライト: 夜間の作業や移動に。
- 懐中電灯: いざという時の備え。
- モバイルバッテリー: スマートフォンなどの充電。
- 充電ケーブル: 各種デバイスの充電に。
- 防犯ブザー: 緊急時の警報。
- ホイッスル: 助けを呼ぶ際に。
- 非常用ハンマー: 閉じ込められた際の脱出に。
- 牽引ロープ: 車が動けなくなった場合に。
- ブースターケーブル: バッテリー上がり対策。
- 応急処置キット: 怪我や体調不良に対応。
- 常備薬: 個人の健康状態に合わせて。
- 三角表示板: 事故や故障時の後続車への注意喚起。
- 車用消火器: 車内での火災に備えて。
- 一酸化炭素チェッカー: 換気の悪い場所での使用に。
- 窓ロック: 防犯対策として。
- ドライブレコーダー: 事故やトラブルの記録。
- タイヤチェーン・スノーヘルパー: 雪道や悪路での走行に。
- 軍手: 作業時の手の保護。
- 雨具: 急な雨に対応。
- 地図・コンパス: 迷った際の道案内。
- 筆記用具・メモ帳: 緊急連絡先などを記録。
- 保険証のコピー: 万が一の事態に備えて。
- JAF会員証: ロードサービス利用時に。
収納を工夫する
- 天井収納ネット: 天井のデッドスペースを有効活用。
- シートバックポケット: シート裏の収納スペース。
- ラゲッジネット: 荷室の荷物を固定。
- S字フック: 様々なものを吊り下げて収納。
- カラビナ: 物を引っ掛けるのに便利。
- 突っ張り棒: カーテンレールや物干し竿代わりに。
- ハンギングチェーン: 小物を吊り下げて収納。
- 収納ボックス(折りたたみ式など): 使わないときは畳んで省スペース。
- 圧縮袋(衣類・寝具用): 衣類や寝具をコンパクトに。
- シューズトレイ: 靴を整理して収納。
- 小物入れ: 細かいものをまとめて収納。
- ルーフキャリア: 車外の積載量を増やす。
- サイドバー・クロスバー: ルーフキャリアのベースに。
- トランクカーゴ: トランクの整理に。
- インナーボックス: 収納ボックスの中を仕切る。
- 真空パック器(ポータブル): 食材をコンパクトに保存。
- ウォールポケット: 壁面を利用した収納。
- マグネットフック: 磁石でくっつく場所に。
- ケーブルホルダー: 充電ケーブルなどを整理。
- キーフック: 車のキーなどを掛けておく。
- サングラスケース: サングラスを保護して収納。
- コインケース: 小銭を整理。
- カードホルダー: ETCカードなどを収納。
- ウェットティッシュケース: ウェットティッシュを乾燥から守る。
- 折りたたみコンテナ: 大容量の荷物をまとめて収納。
その他あると便利なもの
- ウェットティッシュ:
- ティッシュペーパー:
- サンダル(車内用):
- 折りたたみ傘:
- レインコート:
- 着替え:
- 歯ブラシ・歯磨き粉 :
- 洗顔料:
- 日焼け止め:
- 虫除けスプレー:
- モバイルWi-Fiルーター:
- 本・雑誌:
- ゲーム:
- 酔い止め:
- ビニール袋:
- ガムテープ・養生テープ:
- 軍手:
- S字フック付きゴムロープ:
- 洗剤・スポンジ(携帯用):
- 洗濯ロープ・洗濯ばさみ:
- ハンディ掃除機:
- デジタルカメラ:
- 三脚(小型):
- 延長コード:
- 変換プラグ:
アイテム選びのヒントと注意点
数多くの車中泊アイテムの中から、自分に合ったものを選ぶためのヒントと注意点をご紹介します。
まず、所有している車のサイズやタイプを考慮することが重要です。
コンパクトカーであれば、収納サイズが小さく軽量なアイテムを選ぶ必要がありますし、SUVのように車内空間が広い車であれば、より大型で快適性の高いアイテムを選ぶことができます。
次に、旅行先の気候や季節を考慮しましょう。
夏場の暑さ対策には、冷感敷きパッドやポータブルクーラーが役立ちますし、冬場の寒さ対策には、保温性の高い寝袋や電気毛布が必須となります。
スペースを有効活用するためには、多機能なアイテムを優先的に選ぶのがおすすめです。
例えば、テーブルとしても使える収納ボックスや、ランタンとしてもモバイルバッテリーとしても使えるアイテムなどがあります。
購入前には、実際に使用した人のレビューを参考にしたり、複数の製品を比較検討したりすることも大切です。
特に、寝心地や使いやすさといった、実際に使ってみないとわからない情報は、レビューが非常に参考になります。
最初から全てのアイテムを揃える必要はありません。
まずは必要最低限のアイテムから始め、徐々に自分に必要なものを増やしていくのが賢明な方法です。
買ってみたもののイマイチだった製品はかなりあります。
予算も重要な考慮事項です。
高価なアイテムが良いとは限りません。自分の予算に合わせて、必要な機能を備えたアイテムを選ぶようにしましょう。
最後に、場所によっては特定のアイテムの使用が禁止されている場合や、安全上の注意が必要な場合があります(例:火器の使用、発電機の使用など)。
事前に確認し、ルールを守って安全に車中泊を楽しみましょう。
まとめ
車中泊は、自由な旅のスタイルを求める人々にとって、非常に魅力的な選択肢。
特に色々なスポットを巡るような旅は、車中泊の方が好都合。
今回ご紹介したアイテムは、快適な睡眠、美味しい食事、安全な旅、そして車内での快適な空間作りをサポートするためのものです。
これらの情報を参考に、自分自身の車中泊のスタイルに合わせて必要なアイテムを選び、準備を万全にすることで、より快適で忘れられない車中泊の冒険に出かけることができるでしょう。
車中泊車制作の目指すところは、『動くカプセルホテル』。
快適な車内空間を頑張って作り出して、最高の車中泊体験を満喫してください。
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